人気ブログランキング |

タグ:みそひと・古文・漢文 ( 15 ) タグの人気記事

2016年 10月 03日

Lycoris  ・・・花のこころ・・・

f0333031_20252704.jpg
EOS 5D Mark lV EF8-15mm f/4L Fish-eye


秋はゆふぐれ 日短くなりつるにつけ 野山に分け入れば

くれなゐに染むる曼珠沙華の花こそいとをかしけれ

いにしへより、などかこの花は忌むべきとて 飾らひ立てらるることもなく

ひそかに 野辺の片隅に咲きて 想ひ暮らすなり。

f0333031_05454729.jpg


花に秘めたる言の葉は 「想い慕ひてうちしのび待つ身のこころ」となむ言ひ伝へける。


大納言casの仲麻呂卿、いたはしき曼珠沙華の心 推しはかりて詠めるやう

くれなゐの 花にしのぶる 言の葉の 君が想ひは 吾が心に染む

(cas仲麻呂作 座布団草紙 第7段)


(文法上の誤記・誤謬はご容赦)




by peasantry | 2016-10-03 05:48 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2016年 09月 26日

TOKYO WALK  ・・・北品川・・・

f0333031_08100866.jpg
EOS 5D Mark lV EF135mm f/2L USM


平安後期、中宮徳子に使えた右京大夫という女性がいます。

平資盛と恋仲でしたが、資盛は若くして壇ノ浦の露と消えました。

まだ、若い彼女は残りの生涯、彼の弔いと供養に人生を尽くしたそうです。

彼女の歌にこんなのがあります。


「さまざまに 心乱れて もしほ草かきあつむべき 心地だにせず」

いろいろなことで、私の心が乱れています。

私があなたに思っていることのすべてをこの手紙に書き尽くすことさえ

できそうにありません・・


昔の人だって、なかなか自分の思いを相手に伝えることなんてできなかったんだね。

今の世、ましてメールやメッセージでは、心の思いを伝えるなんて

できないのかもしれないな・・






・・・ 古語研究 ・・・
by peasantry | 2016-09-26 08:42 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 12月 17日

Museum  ・・・絵画館にて・・

f0333031_07364090.jpg
Leica SL (Typ601) VARIO-ELMARIT SL24-90mm f2.8-4 ASPH

NHKの「趣味 どきっ!」という番組を見ています。
ジャンルがいろいろあるけど、「恋する百人一首」です。
もともと、文学、とりわけ古典文学に興味があって、
和歌や短歌が大好きです。俳句は、ちょっと短いので難しい。
第1回は「ベッドイン」・・がテーマで、「権中納言敦忠」の

逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり
有名な「後朝の歌」でした・・
第2回は「許されざる恋」・・がテーマで、「式子内親王」の

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
恋をすることが許されない「斎院」という身分の彼女が
激しい感情で詠んだ歌ですね。
テキストはほかにも色々な歌が紹介されていて、それだけでもいい読み物です。
「壇蜜」の色気と知的センスも・・いい。


by peasantry | 2015-12-17 07:59 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 12月 09日

KYOTO ・・・嵯峨野あたり・・・

f0333031_07250161.jpg
Leica M (Type240) APO-Summicron 50mm f/2 ASPH

今は昔、延喜の御時にやありけむ。大内記 紀友則ら醍醐帝の勅命にて
歌本など編み奉りたる。名付けて古今和歌集といふ。
この和歌集に、寛平御時后宮歌合にて、誰そか女人の詠み賜ひぬ秋の歌1首ありけり。
「散らねども かねてぞ惜しき もみじ葉は 今は限りの 色とみつれば」
紅葉を、をとこの心様と重ねつ、をとこの心のうつろひ様を詠みたるにやありなむ。
いづれは離るらむ男への思ひを、ほだしたやとおぼしける女のこころを紅葉になずらふなり。
時を経ても平成の世。中納言casの仲麻呂公、紅葉色づき紅に染まる候、
都、嵯峨野あたりにてご返歌詠み奉る。

「散りてなほ からくれなゐの もみじ葉は 秋の契りの わが身あやまつ」

(語句・文法上の誤謬はご容赦請)



More
by peasantry | 2015-12-09 07:51 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 10月 19日

Autumn ・・・ゆふぐれ・・・

f0333031_05264352.jpg
Leica M (Type240) Summilux-M 35mm F1.4 ASPH

三夕(さんせき)とは、下の句が「秋の夕暮れ」で終わる有名な3つの句のことですね。
この中に「寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ (寂蓮法師)」

というのがあって、けっこう気に入ってる。

寂しさって別にその色って言うわけじゃないんだよな。

槙みたいな常緑樹を見たって、秋の夕暮れは寂しいんだもん

気持ちの問題なんだよね、結局はさ。

色とかに惑わされてるうちは、まだまだってことなのかな。

逆に言えば、色によって気持ちが変わることも十分にありだよね。

晴れ晴れとした気持ちだったら、紅葉した山だって寂しくなんかないんだからさ。

形から入るっいうの、なんかよくないイメージだけど、実は重要なのかもよ。

で、わたくしも・・秋の夕暮れをひとつ・・


あめあがり 暮れゆく街に 行き惑う 人それぞれの 秋の夕暮れ (casの仲麻呂)



by peasantry | 2015-10-19 05:57 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 08月 06日

Water wheel ・・・安曇野にて・・・

f0333031_07061424.jpg
EOS 5D Mark lll EF24-70mm f/2.8L Ⅱ USM

夏はつとめて。

葉月に入りて、旅にいかむと思ひつひたり。安曇野というところを訪ぬ。

湯の宿にて、露天の湯浴みせむとて、山の端しらじらと明けむころ、一人湯船に浸かりたり。

目に入る鬱蒼たる大きなる木々の緑に あなうつくしとしばし感じ入り、

まいて 早起き鳥たちの群れて、飛びさえずりすることこそ はたいふべきにもあらず。

空には寝待ち月。いとをかし。

(peasantry少納言作 座布団草紙 6段)


月見むと 暁かたに 湯浴みせば 燃えこがるる 寝待ち月かも

(casの仲麻呂)

『月を見ようと朝早く湯殿に行ってふと空を見ると、

昨夜、あなたを寝て待っている私の気持ちをわかっているように

空には寝待ちの月が出ていたことだ

(語句・文法上の誤謬はご容赦)



by peasantry | 2015-08-06 07:35 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 07月 24日

Flower Photo  ・・・なでしこ・・・

f0333031_09041443.jpg
EOS 5D Mark lll EF100mm f/2.8L Macro IS USM

どこかのBlogで拾った詩
「夏・花火・恋は似ている華やかで終わったときはいつもさみしい」

(詠み人しらず)


勝手にご返歌・・

「夏恋は激しく燃えて さっと散る 心に名残の とげを残して」

(casの仲麻呂)


f0333031_09130356.jpg

f0333031_09160410.jpg


by peasantry | 2015-07-24 09:11 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 06月 28日

Sunset ・・・車窓から・・・

f0333031_05273116.jpg
Leica M (Type240) Summilux-M 35mm F1.4 ASPH

--- 恋の通ひ路 ---

今は昔、後鳥羽院の御時、京極中納言藤原定家、大炊御門斎院式子内親王とねむごろとなりつるも、
斎院が父俊成卿、二人の仲を疎まるる。まいて、後鳥羽院いたく心憂れひ賜ふ。
やがて、中納言、斎院、互ひに歌など交わしつおれど、逢ふことかなわず、むなしく過ごしぬ。
斎院、心むなしく詠めるやう
「尋ぬべき 道こそなけれ 人しれず 心は慣れて 行きかへれども」
後、中納言、斎院にみまほしくとや思い募り、おのが魂「葛」となりて、斎院の墓原にからみつくとぞ。
はかなき恋の徒名なりけり。
時を経て平成。 少納言casの仲麻呂卿、定家卿の心慮り詠めるやう。
路なくも 君が想ひは 通ひつれ せめて築かむ 夢の掛け橋」

語句・文法上の誤謬はご容赦・・


by peasantry | 2015-06-28 05:30 | みそひと・古文・漢文 | Trackback
2015年 03月 16日

Spring has ..  ・・・春の訪れ・・・

f0333031_06435030.jpg
Fuji X-T1 Fuji XF50-140mm f/2.8 R LM OIS

梅が香に むかしをとへば 春の月 こたへぬかげぞ 袖にうつれる (藤原家隆 新古今)
梅の花の薫りに昔を思い出して、昔のあの人の行方を梅の薫りや月に尋ねると、
月の光たちは答えないで、涙に濡れた袖にうつってきた。
伊勢物語から来ているのでしょうか?
彼にはとても愛した女性がいましたが、
突然身を隠してしまいます。
彼には何も言わずに結婚していたようだ
翌年、探し訪ねてみると、落ちぶれた姿になってしまっていた。
還らぬ昔を思うと思わず・・懐旧の涙が出た。

弥生中十日の候

季節は春に向かっているのを確かに身に感じます。
春一番もやって来て、トンネルの向こうに先が見えてきました。
朝夕の寒さも、ちょっとがんばれるようになりました。
今年の春は、いつもの春と同じなのでしょうか
それとも、いつもの春とは違った春を迎えるのでしょうか?


by peasantry | 2015-03-16 06:57 | みそひと・古文・漢文 | Trackback(1)
2015年 03月 12日

Plum blossom・・・こちふかば・・・

f0333031_06405400.jpg
Fuji X-T1 XF50-140mm f/2.8R LM OIS

ーー 太政大臣道真公 ーー

いづれの御時にか、醍醐の帝の治世にてやありなむ。
先の近衛大将・中宮大夫道真公、帝の御覚え厚く、
やがて、右大臣・右大将に任ぜらる。
しかれども、政ことごとく藤原時平公に謗られ、
つひに太宰権帥に左遷さる。
道真公、都を去るに想ひ悲しく詠み賜ひける。

東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
f0333031_06525766.jpg
時を経て平成の世、弥生梅の香匂ひをこす候。
中納言 Peasantry 仲麻呂公、
右大将道真公の無念を慮り、畏れ多くもご返歌奉り詠みける

あるじなき 都の夜に 匂ひたつ 吹き来る東風に 梅の香あやなし

素人の言葉のお遊びにて言葉・文法上の瑕疵・誤謬はご容赦願上げ奉り候


by peasantry | 2015-03-12 07:26 | みそひと・古文・漢文 | Trackback